東証一部上場企業の「Casa」社長、宮地正剛氏が部下に罵声を浴びせる動画がネット上にアップされ話題となっています。
この動画では部下に対して宮地氏が「おまえらブチコロスぞゴルァ!」など部下に対してブチギレ怒号する声が収録されています。
「Casa」とはどんな会社?
Casaは個人が賃貸住宅を借りる際、連帯保証人がわりに家賃保証を行うサービスを提供する会社で、従業員数は300人を数える大企業です。
元々は宮地氏が前身の会社「リプラス」に中途採用され2008年同社が倒産するときに、投資会社と後継会社を設立し社長に就任、2010年に屋号を現在の「Casa」に変更しています。
宮地氏は公式ホームページで経営理念を
「社長として『Casaにいる間は、私が親として責任を持つ』という覚悟と愛情を持って接したいのです」
と語っています。
日常的に行われていた宮地氏の暴言
「愛情を持って接したい」と語る宮地氏ですが、「社長が社員に暴言を吐くのは日常茶飯事でした」と動画内で暴言を吐かれたAさんは語ります。
Aさんは営業部門のトップとして取締役を務めていましたが、日常からパワハラを受けており元役員は
「細かい資料づくりなど部下に任せていい仕事までAさんがやらされていました。営業成績が伸びないと『家の権利書を持ってこ』『背広の中に辞任届を入れて歩け』と言われていた」
と証言しています。
またノルマが達成できない社員に対しては
「給料泥棒!」
「金返せ!」
など毎日のように怒鳴り散らしていたようです。
ボーナス支給の翌日は社長に挨拶?
一部上場企業なので当然ボーナスも支給されていたようですが、ボーナス支給日の翌日が異様な光景だったといいます。
「ボーナスをもらった翌日はお礼を言うため、社長室前に200人ほどの社員が並びます」
と語っており、今は引退してしまいましたが、某お笑い芸人の楽屋挨拶にタレントが並んでる絵が想像されます。
また挨拶にいかない社員がいると「お前の教育がなっていない」と叱られるとのことです。
宮地正剛は実は小心者?
日常的にパワハラや暴言を吐かれていたAさんは、なぜターゲットにされたのでしょうか?
社員は社長が叱責する相手を選ぶ基準について
「宮地さんははっきりものを言う部下には強く得ない。Aさんの温和な人柄と言い返さない態度に増長していったのです」
と語っております。
つまり宮地氏は強いものには弱く、弱いものには強い、典型的な小心者だと思われます。
会社を辞めるのにお金を請求される
パワハラを受けていたAさんもついに我慢の限界が来て退職届を提出しました。
すると宮地氏から出た言葉が
「(辞めるなら)金で解決するしかないやろ、3千万や」
と言われたといい、Aさんが保有する7千万円分の株も置いていくように言われたようです。
納得のいかないAさんは弁護士に相談しそのことを伝えたAさんに対し
「居直っとろうが!」
と怒鳴ったようです。
カッとなったAさんは宮地氏の胸ぐらを掴んでしまいその後に、
「来いや、輩は輩で何人もと付き合っとるから」
「ほんとに俺は頭おかしいんだよ、だから危ねえんだよ」
「なんなら電車に飛び込まんかい」
などの脅迫とも取れることを言われています。
宮地氏のパワハラについて会社の見解は?
この件について『週刊文春』がCasa宛に質問書を送ると社長以外の役員5名が対応し
「我々はコンプライアンス上、問題ないと思っています」
と回答し、Aさんについては口々に
「子会社の取締役として業績不振で、売り上げも把握していなかった」
「職務怠慢が続いた」
「(懲戒解雇にしなかったのは)社長の恩情だった」
とAさんが悪かったような口ぶりだったようです。
仮にAさんが悪かったとしても、「電車に飛び込め」などは行き過ぎな気がしますが・・・。
また社長の暴言に対しては「言葉が乱暴なのは否定しない」としつつ
「言葉が乱暴というのは逆に信頼してもらっているのかなと」
「『街金崩れ』と言われたけど、乗り越えたよね。みんな何か崩れているんですよ、人生。でもここで再生されている」
と社長への感謝の言葉を発しています。
社長が怖くて口をつむるのか、本当に感謝しているのかはわかりませんが、どう見ても健全な会社ではないと思います。
ネットの反応は?
東証一部上場企業の社長がこれじゃね。
どれだけ報酬もらってもこんな人の下で働きたくないね。
ええ年したおっさんが言う事じゃない、頭の中は中二のままやな。
上に立つ者として下(部下)が思うように動いてくれない、結果を出してくれないと憤る気持ちは理解出来ますが、「地獄に落としてやる」は酷いですね。冷静に話し合って解雇なら解雇でも良かったんじゃないですかね?
こんなさあ、人間性とか良心とかかなぐり捨ててまで
やらなきゃいけない仕事とか、守らなきゃいけない会社ってなんなの?
本当にそうしてまで存在する必要があんの?
何故こんな社長が就任している会社が一部上場しているのか不思議です。会社のコンプライアンスも何もあったものではない。賃貸保証会社らしいが、こんな会社の保証が家賃踏み倒しの人には必要なのですか?怖い会社ですね。
などの声が挙がっています。
最後に
こういった案件は社員が本当に怠惰な場合もあるので判断が難しいところですが、社長が暴言を吐いているのは事実です。
かりに社員が満足いく結果を出せなくても、ちゃんとした言葉で叱るのが大人ではないでしょうか?
ちなみに、この報道を受けてCasaの株価は急落しています。