2020年7月15日著書『破局』で芥川賞を受賞した遠野遥さん。
10月7日に発売された季刊文芸誌『文藝』にて、ヴィジュアル系バンドの御大BUCK-TICKのヴォーカル、櫻井敦司さんの息子だと判明しました!!
同誌では
「櫻井敦司(BUCK-TICK)×遠野遥。デビューから33年を迎え今なお唯一無二の音楽性で第一線を走りつづけるバンドBUCK-TICKのフロントマン・櫻井敦司と、デビューから1年足らず、初ノミネートにして芥川賞を受賞したばかりの遠野遥による初の親子対談。異ジャンル創作者として互いの表現に迫ります」
とつづられており、2人の親子関係が判明しました。
櫻井敦司・遠野遥の親子関係にネットでは・・・
2人の親子関係の判明にネットでは大騒ぎになっています。
芥川賞を受賞した遠野遥氏の父親がBUCK-TICKの櫻井敦司という事実の凄まじさに打ちのめされている。表現者としての遺伝子強すぎるでしょ… pic.twitter.com/iHoJwH07NT
— tkhr_gother (@ville0096) October 7, 2020
マジで、超絶美形の魔王(あっちゃん)の息子が芥川賞作家って、ほんと心臓止まるかと思った。しかも遠野遥さんはデビュー作読んで、気になる作家リスト入りしてた人。文藝買うお魚さん多いだろうな。かくいう私もだ。これを機にBUCK-TICKも知ってくれー。すごいからー!
— ゴトウユカコ (@yukako7780) October 7, 2020
芥川賞作家の遠野遥さん、BUCK-TICK櫻井さんの息子さんなのびっくり!お顔は言われないとわからないけど、櫻井さんも歌詞世界が文学的だし、そういったセンスって遺伝するのかしら🤔
— みつをみ (@mitsuwomi66) October 7, 2020
遠野遥のプロフィール
- 名前:遠野遥(とおの はるか)
- 生年月日:1991年8月22日
- 出身地:神奈川県
- 最終学歴:慶應義塾大学法学部
- 職業:小説家
遠野さんは「お金がかからない」という理由で大学3年の終わり頃から小説を書き始めたそうです。
また「一番しっくりきた」という理由で夏目漱石の文体を手本に、執筆を重ね2019年のデビュー作「改良」で第56界文藝賞を受賞します。
そして、2作目「破局」で芥川賞を受賞しました。
河出書房新社の季刊文芸誌『文藝』2020年冬季号にBUCK-TICKの櫻井敦司さんとの対談が掲載されています。
https://t.co/Hr4dMbcfeM— 遠野遥 (@TONOHARUKA) October 7, 2020
遠野遥の作品一覧
東野遥さんの作品をご紹介します。
東野遥のデビュー作「改良」
女になりたいのではない、「私」でありたい
ゆるやかな絶望を生きる男が唯一求めたのは、
美しくなることだった選考委員・磯﨑憲一郎、斎藤美奈子、村田沙耶香、困惑、そして驚愕。
物議を醸すニヒリズムの極北、28歳の新たなる才能。第56回文藝賞受賞作。メイクやコーディネイト、女性らしい仕草の研究……。
美しくなるために日々努力する大学生の私は、コールセンターのバイトで稼いだ金を、美容とデリヘルに費やしていた。
やがて私は他人に自分の女装した姿を見て欲しいと思うようになる。
美しさを他人に認められたい――唯一抱いたその望みが、性をめぐる理不尽な暴力とともに、絶望の頂へと私を導いてゆく。引用元-河出書房新社HP
男が好きなわけではない。ただ美しくないたいだけ。女装して外出するタイミングを伺うも、テレアポのバイトやデリヘルを呼ぶ日常を送る主人公の大学生。
そんな主人公の客観的で狂気めいた語りが魅力の本作です。
芥川賞受賞作「破局」
私を阻むものは、私自身にほかならない――ラグビー、筋トレ、恋とセックス。ふたりの女を行き来する、いびつなキャンパスライフ。28歳の鬼才が放つ、新時代の虚無。
引用元-河出書房新社HP
物語は、主人公・洋介を語り部のようにして進んでいきます。
大学4年生の陽介は、卒業を控えて公務員になるべく勉強をこなし、一方では彼女の麻衣子と大学生らしく恋愛もしているという充実した日々を過ごしています。
高校時代にはラグビー部に入っていて、引退後もコーチとして部員の指導に当たります。
優しくて正義感のある陽介は、周りからもよく相談を持ち掛けられるような信頼おかれる存在。
一見完璧なキャンパスライフにみえますが、麻衣子とぎくしゃくし始めることで、物語の本当の章が始まります。
大学の新入生、灯(あかり)との出会いから、麻衣子と灯の間をふらふらと行き来しつつ、やがて恋愛、そして人生の「破局」に向かって物語が進んでいきます。
また、世間の常識や「ルール」に異様に執着する陽介の中にある、ルールとは裏腹の「欲望」がどのように自身を破局へと導いていくかというところも考えながら読んでいきたいストーリーです。
主人公の陽介が発言する場面がとても少なく、その代わりに物語全体が陽介の心の中で感じたことを羅列するような疾走感のある語りべでつづられています。
まとめ
芥川賞作家の遠野遥さんと、BUCK-TICKの櫻井敦司さんの親子関係についてまとめました。
表現者としての才能は確実に遺伝されているんだなと感じました。
遠野さんには、櫻井さんとの関係に振り回されず自分の道を突き進んで欲しいなと思う所存です。
今回は以上です。